唐門を抜けると正面に本堂、江戸中期200年程前に京都西本願寺の阿弥陀堂を模して造られた40m四方の大きな伽藍。

3/6 ぶらり富山 重要文化財 雲龍山勝興寺(高岡)

今年は雪が多かっただけあって急斜面の谷間には至る所に雪崩の後。

雪崩対策の洞門があちこちにあるんですが雪崩が洞門を乗り越え荘川まで続いていたところが何か所もありました。

こちらは式台門、式台とは来客を迎える建物で庫裏も兼ねていたそうです。

大広間は128畳敷き、大広間の奥には書院と奥書院があり外来上客の接待場所だったそうです。

高岡市にある浄土真宗本願寺派(西本願寺)の寺院で加賀前田家の援助を受け本堂は200年程前に建立された。

地方にある寺院の中では全国8番目に大きな本堂だそうです。

京都興正寺から移築された檜皮葺の唐門。

帰りは156号線を南下、白川郷辺りでは道路にこそ積雪はないが山の斜面にはまだまだ残雪がいっぱい。

こちらは鼓堂、太鼓がつるされていたそうですが今は無いとか。

外見はお城の櫓、唐門、式台門の前には空堀があるし敷地周りは土塁で囲まれている。

その昔一向一揆勢の旗頭だったそうなので守りを固めているのでしょうか。

信心深いわけではないがこういう場所に来るとなんか心が落ち着くのはなぜでしょう?

ただ単に年寄りになって来たからかな(笑)

屋根が大きいので垂木を支えている組木も他より大きい気がした。

のこぎりとノミとカンナだけでこれだけの木材を加工するのは大変なことでしたでしょうね。

縁側の上を見上げると瑞泉寺や瑞龍寺で見た蝦虹梁(えびこうりょう)がここでも使われていた。

本堂入り口の階段、いったい何万人?何十万の人々が通ったことでしょうか階段の角はすり減って丸くなってきてる。

縁側の床板の厚みも凄い!

少し斜めから眺めると奥行きもしっかりあるのが見える。