軒先を受けている梁まで彫っちゃいました、ここまで来るとやり過ぎでしょと突っ込みを入れたくなる。
躍動感たっぷりの虎、完全に浮き上がっている笹の葉、凄いの一言の他には何も出てこない。
龍の髭や鱗、あっとなったら終わりでしょうね、木工用ボンドで貼り付けではダメかな。
透かし彫りがあちこちに飾ってあった、こんな立体に良く掘れるものですね。
災禍で何度も焼失し現在の本堂は明治18年に再建された間口25間奥行き23.5間単層入り母屋造りの北陸随一の大伽藍。
田山平野の一番山側の豪雪地帯だけあって屋根の雪が落ちて来た量も半端じゃない。
3/27 百寺巡礼その22 井波別院瑞泉寺(富山県南砺市)
昭和8年に再建された鐘楼堂、大鐘楼は口径124cm重さ3372kgで北陸随一。
この鐘楼堂も井波彫刻に囲まれている。
ここにも彫り物が、東照宮のように艶やかに彩色されたのもいいが木の木地そのもの木目の美しさも良いですね。
風雪に耐えた木材の色、節目を眺めてると心穏やかになって来ませんか。
太子堂の外に回って来ました、豪雪地帯対策か軒先の受けががっしりしている。
瑞龍寺で見た蝦虹梁(えびこうりょう)は禅宗建築の様式と覚えたが真宗大谷派のここにもありました。
南砺市井波は井波彫刻の本場、本堂に上がると彫刻だけでなく梁まで色々装飾の彫りが入っていた。
そういえばこの山門には仁王様がいなかった。
富山湾でホタルイカパターンのメバル釣りの帰り道に156号線経由で南砺市井波にある真宗大谷派井波別院瑞泉寺拝観。
200年ほど前に建立された総欅造り重層入り母屋造り。
欅(けやき)この漢字は欅坂48が出て来る前は読むことさえ難しくましてや書ける人なんていなかったでしょうね。
杉や檜みたいにすっと伸びるのでなく枝分かれが多く柱や梁に使う巨木は今ではなかなか手に入らないのでしょう。
鐘楼堂に透かし彫りの欄間、柱に彫刻が取り付けてあるなんここ井波彫刻の地元ならではしょうね。
梁の上にはこんな立派な彫り物がいくつも鎮座してました。
大正7年に焼失から井波彫刻の粋を集めて再建された太子堂。間口16間奥行き16間の重層伽藍。
本堂から太子堂へ渡り廊下で繋がっている。