この建物は経蔵、250年ほど前に建立されたそうです。
釣鐘みたいな形の窓は唐窓といいお城の天守閣で見かけるがお寺で見かけたのは初めてじゃないかな。
草鞋を履いて蓑傘を被った人々からスマホで写メしてる輩までずっと見てきてると思うと不思議な感じです。
この建物は伝燈院といい開祖の御霊を祀ってある。
300年ほど前に再建され災禍にも一部消失しただけでほとんど原型をとどめているそうです。
ここにも立派な透かし彫りがあったが欄間じゃなくて扉の両サイドの壁に埋め込まれているのが珍しかった。
屋根の曲線美がいいねぇ!これ以上曲がっていてもダメだろうし少なくても見栄えが悪いだろうし計算された勾配なんでしょうね。
珍しく仁王さんの周りに鳩除けの金網が張って無くいい雰囲気です。
ここの仁王さんはちょっと優しいお顔をなさっている。
3/25 百時巡礼その20妙成寺、おまけの總持寺祖院(石川)
国重要文化財の本堂、柱や外壁・建具は風雨に耐えてとっても歴史を感じさせてくれます。
表情が柔らかいからかバキバキに割れている腹筋や筋骨隆々の腕も優しく見えるね。
400年ほど前加賀藩前田家三代目当主利常が母寿福院の菩提寺として建立。
総門は通称黒門と言われ御寺の門としては珍しい形をしており一般的にはお城の門に使われた形。
透かし彫りの彫刻は立派ですが全体的には割と簡素な印象を受けました。
消失後再建された総欅造りの法堂。
大正元年に再建された仏殿ですがこちらも修復工事中でバリケードの外から眺めるだけでした。
昭和7年完成の間口20m高さ17.4m奥行き14.4m総欅造りの立派な山門でしたが修復工事中で見学できず。
曹洞宗大本山として700年ほど前に建立されたが明治31年災禍により消失、それを機に本山を神奈川県横浜に移す。
もともとあったところは祖院として順次再建された。
書院から見た中庭、五重塔も上手く庭の景観に取り込んでありました。
いざとなった時には五重塔が天守閣の代わりとなり近隣を警戒監視して異常があれば直ちに連絡できるよう見通せるようにしてるそうです。
400年の風雪に耐えてきた五重塔、北陸は雪の積もる量も凄いので積雪荷重も考慮してるんだろうが電卓も無い時代に凄いねぇ。
奥に進んでいくと山門が建っている、夕方で逆光となってしまったので画像が今一。
總持寺祖院(石川県輪島市)